立花エレテックの社員は4人に1人が女性。ただ営業職にはまだ男性が多く、就職面接のとき「それでも大丈夫?」と心配してもらいましたが問題なし。むしろ「私が道を切り開き、女性の営業職を増やせばいい。伝説を作ってやるぞ」と闘志に火がつきました。
私が販売するのは、車載製品に使われる半導体。自動車のオイルポンプやファンモーターの制御システムやシートベルト、ドライブレコーダーを開発/製造しているメーカーがお客さまです。新米の私は、すでに取引のあるお客さまを担当。定期的に訪問して課題をヒアリングし、解決策になる製品を提案します。1年目は先輩にかなりフォローしてもらい、受注のチャンスをつかんだのは2年目のこと。ドライブレコーダーメーカーのA社さんに半導体メーカーB社さんから新しく発売されたマイコンを提案したところ、「うちのドラレコにも搭載したい」と興味を持ってもらいました。そのマイコンは処理能力が高く、本体の小型化や画質向上が期待されます。ただA社さんのご要望を実現するには他のパーツが必要になり本体はむしろ大きくなってしまうことが発覚。B社さんは夢みたいな話だと言い、A社さんはその夢を叶えたいと言う。その間に立ち妥協点を探ること3ヶ月、ようやく設計の概要がまとまりました。正直「これが板挟みってやつか」とキツかったけど、終わってみれば両方から「ありがとう」と言ってもらい喜びも2倍。この仕事のやりがいに目覚めました。伝説は序章。これからしっかり結果を残して、女性営業職のロールモデルになりたいです。
大学時代は、宇宙物理学について数学を使って研究するかたわら、よさこいサークルの活動に熱中。日本のみならず台湾でもその踊りを披露した。もともとメーカーの営業を志望して就活を始めたが、大阪のノリが根付く社風を気に入り立花エレテックへ迷い込む。仕事の知識と話にオチをつける技術を習得中。