激アツなヤツら 技術&営業の「突破烈伝」
15kg×500本の筋トレで立体駐車場の品質を守れ。EMS部 EMS推進課 尾松俊明
15kg×500本の筋トレで立体駐車場の品質を守れ。EMS部 EMS推進課 尾松俊明

メーカーから依頼を受けて、製品まるごと中国でつくる。

メーカーから依頼を受けて、メーカーに代わり、製品まるごとつくって完成品を納める。それがMS事業のビジネス。設計支援から試作、生産、出荷、品質管理まで一括して行い、また製造自体は中国でつくることが多いため、その発注や製造の進捗管理や納期管理も仕事です。
入社後すぐに携わったのは、立体駐車場のパレットの受託製造。クルマが乗る鉄の畳みたいなやつです。あれって、単なる平らな鉄板ではなく、縞板(しまいた)の曲げ加工もあったり、部品を溶接でくっつけたり、結構複雑なんです。安全に関わる部分ですから、曲げる角度や長さに誤差があったら、ダメ、絶対。入社したばかりの私は、とにかく加工会社に出向いて、部材の長さや角度など、抜き取り検査をするのが役目でした。
あるとき、立体駐車場の駆動軸(丸い鉄棒のようなもの)が中国の委託先から到着。品質管理のために駆動軸を全数検査することに。作業着を着て、1本15kgの棒を持ち上げ、検査台に置き、測定して、終わったら戻す。これを3日で500本。これはアメフトの筋トレ並みにキツかった(笑)。自分、営業職じゃなかったっけ?ってなりましたね。でも品質が守られて、初めていい商品になるので、そこは譲れない。アメフトでも、ポジションはディフェンスでしたから。
現在は、あるお客さま(住宅機器メーカー)の営業として、どの家庭にも設置されているとある製品のリモコンを担当。もう力任せの検査はありませんが、先々に必要な数といまの在庫数を計算しながら、中国へ必要数を発注して、製造までの進捗管理を行うなど、先を読む力や管理能力が求められます。そこが難しいけどおもしろい。やっぱり身近な製品として形に残ることが大きな喜びになりますね。

尾松俊明
PROFILE

尾松俊明 
2021年入社 
経営学部経営学科卒

高校まではソフトボール部で活躍。高校3年生の時、アメリカンフットボールの試合を見て、「かっこいい!」と感激。まったくの未経験なのに、無謀にも大学のスポーツ推薦枠を受験、見事合格してしまう。当然、大学ではアメフトの日々。入社1年目、立花エレテック100周年イベントで、演劇の俳優としてデビュー。初代社長を演じ切った。